大学で統計の単位を取った人ならばわかってもらえる話だと思います
(高校時代の数学を思い出してもらってもいいです)
講義(授業)に出席はするものの、何をやっているのかチンプンカンプン。
どう考えても有意義な時間とは思えない。どちらかと言えば、苦痛の時間。
しかしながら、単位取得のために出席は必要。
試験前に、とにかく一夜漬けで丸暗記。そしてテスト終了。
自分にとって、統計の知識は異物。
自分の身体を異物(敵)から守るために、異物を無意識に排除するのが人間の力。
別名、免疫といいます。
せっかく覚えた統計の知識は、免疫の力で、ものの見事に身体から排除されてしまい、
後には何も残らない。
別名、身に付かないいいます。
社会人になり、仕事で統計が必要になった。
しかし、大学時代の経験で、統計の知識を身体が受けつけない体質になってしまった。
別名、統計アレルギー体質といいます。
アレルギーの原因は、難しい統計用語とΣ等の記号と数式。
スギ花粉症の人の治療のひとつに、少しずつ身体をスギに慣らしていき、
身体にスギは敵ではないよと教えていく治療があります。
医療業界では、これを減感作療法といいます。
統計アレルギーの人にも同じ治療。
少しずつ難しい統計用語と記号と数式に慣らしていく。
最初は、厳密さを外し、直観・感覚でわかってもらう。
わかると人間は面白くなる。そしたら、自分でもっと勉強したくなる。
いい流れになります。
そして、こう思います。「統計はいい奴だ」
あるいは、
「統計は敵だ」と思っていたが、実は、「統計は素敵だ」と。
こうした状況になると、もう免疫機能が働くことはありません。
別名、統計知識が身に付いたといいます。
ひとりでも多くの人にそうなってほしいです。
統計の勉強(講義)が、苦痛の時間から、有意義な時間になってほしいです。
なぜかというと、それが、私が統計セミナー講師をしている目的だからです。