英語で統計

2019年夏頃から英語の本を使って統計を勉強しています。
自分自身の英語力が低いので、悪戦苦闘していますが、
日本語とは違う説明や具体例があるので、それなりに楽しんでいます。

では、なんで、そんなことをするのか。

とてもシンプルに返答するとしたら、
「統計の専門家がいるのは英語圏だから」からです。
どういうことでしょうか。

物事は比較するとわかりやすいので、日本とアメリカを比較してみましょう。
語弊があるかもしれませんが、日本の大学に統計学部という専門の学部はありません。
じゃあ~、だれが統計を教えているのかというと、数学や心理学などの先生です。
ネットで、「日本 統計学部」と検索するといろいろな記事がヒットするので
詳細はそちらを参照して下さい。

一方、アメリカの多くの大学には統計学部(統計学科)があります。
統計の専門家、プロフェッショナルです。
そんな人たちが書いた統計入門書と専門じゃないけど、自分の専門分野に必要だから
使っている統計。そして、その内容をわかりやすく書いた日本語の統計入門書。
さてさて、どちらがいいと思いますか??

英語の本のいいところ。
日本語では全く解説していない点が、きっちりと説明されていたりします。

具体例をお伝えします。

統計用語で、standard error(標準誤差)という言葉があります。
error はエラーですから、感覚的に、「誤り」とか「間違い」と思いますよね。
英語の本には、こう書いていました。

Error here doesn’t mean there’s been a mistakeーit means there is a gap between the population and sample results.
(引用:Statistics for dummies  by  Deborah J.Rumsey,PhD)

日本語訳は、こんな感じになるでしょうか。

「ここでいうエラーは、間違い存在しているという意味ではなく、
母集団とサンプル結果には、ギャップがあることを示す。」

私の解釈は、エラーという言葉を使っているものの、
間違いという意味ではなく、ギャップという意味で使っているよ。
と思っています。

こんなこと、日本語のどの本にも書いていませんでした。
なるほどと腑に落ちました。
だから、かなり大変ですが、英語の本で勉強をしています。
もちろん、メインは日本語の本ですが・・・・・・・・・・・