平均。統計業界の業界用語で、最も有名な言葉です。
この言葉を聞いて、アレルギーが発生する人はいないと思います。
それくらい有名で、みんなが親しんでいる言葉です。
しかしながら、その解釈には注意が必要です。
まずは平均のいいところ。
例えば、2019年1月から12月に病院に来院した患者さんの年齢データ。
医療関係の人にセミナーをすることが多いので、医療系の話になってしまいますが、
そこはご了承ください。
2019年1年間で1万人が来院。
ということは、1万人分の年齢があります。
1万人ですよ。すべての数字を見たところで、普通の人間には理解不能。
そこで、人間が理解できる程度の数まで落とします。
1万人のデータをひとつの数字で表現できれば、それはそれはうれしいはずです。
ひとつの数字。つまり要約です。
ついに、平均の出番です。
1万人だろうが、10万人だろうが、平均すれば「ひとつの数字」になります。
2019年の外来患者さんの平均年齢は60歳です。
これって、ものすごくわかりやすいですし、なんか統計ぽい感じがしますよね。
平均のいいところ。どんなに多いデータでも、「ひとつの数字」にできる。
平均のなせるわざです。(脱帽!!)
ここまでは納得してもらえますか。